dea6ca1c.jpgK-1 WORLD GP 2007 in YOKOHAMA 武蔵 VS 藤本祐介 動画

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新設のタイトル、スーパーヘビー級タイトルのもう一つの試合は、武蔵VS藤本祐介。この対決は、日本人最強を決める試合といっていい。二人は、2003年のジャパンGP決勝戦でぶつかったことがある。このときは、武蔵の判定勝ち。藤本は、さすがに武蔵の牙城を崩すことができなかった。あれから4年、二人の差はどこまで縮まったのか。

 1R、ジャブから入った武蔵。藤本は左ハイキック、インローで攻めていく。武蔵もインローを返すが、藤本も同じように蹴り返す。インローだけではなく、右ローキックもヒットして、藤本が成長していることを証明した。武蔵は藤本を押して、バランスを崩させてのローキック。エースの意地を見せる。藤本はインローを蹴っていったと思えば、いきなりフックで追い込む。右ボディブローを打ち、左ミドルキックも当てるなど、タイトルへ向けての執念をみせた。

 2R、武蔵は右ローキック、藤本は左ミドルキックを返す。藤本の前蹴りをかわし、武蔵は右フック。藤本は左ハイキック、武蔵は左から右ストレートで攻めていく。ほぼ互角の闘いだ。さらに藤本はインローを連発。武蔵は左ボディ。藤本は左ミドルキックをヒットさせる。アッパー、フックと武蔵を追い込んだ。

 3R、武蔵は左ハイキック、ミドルキックと蹴りで崩しにかかる。藤本はローキックを連発。武蔵は左ストレート、左ミドルキックにつなげる。やや藤本が押しているものの、決定的な差はない。藤本は右フック、ボディ、インローと攻めていく。武蔵もフック、ボディブローで攻めるが、藤本は崩れない。勝負は判定へ。1−0で藤本がとったが、ドローとなって延長戦へ突入した。

 延長戦。ゴングが鳴る前に、角田信朗・競技統括プロデューサーが「これは挑戦者を決める試合。お互いにもっと積極的に打ち合うように。消極的ならば、両者失格とする」と宣言。これに触発されたのか、お互いが積極的に動き始める。藤本が右ローキック、武蔵もハイキック。藤本が右ボディを打ち、ヒザ蹴りにつなげる。武蔵がインロー。藤本は右ストレート。そして左ハイキックを放つと、武蔵の首筋に巻きついた。武蔵がマットにバッタリと倒れて、そのままKO。藤本が武蔵を倒し、日本最強を証明した。

バダ・ハリが「俺が4・28ハワイ大会で勝って、ベルトを腰に巻く」と宣言すれば、藤本も「次のヘビー級のタイトル、必ず、バダ・ハリ選手を倒します」と返して会場がわいた。■

K-1 WORLD GP 2007 in YOKOHAMA 武蔵 VS 藤本祐介 動画
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